悠久のシャングリラ


けれど二人のおかげで、
だんだんと世界の構成ができてきた。

ファンタジーで、戦って、武器を召喚して、
魔法が使える。

登場人物は、私を含めた友達七人。

でもただそれだけではつまらない。

もう少し何か捻らないと……。


『咲夢梨。 こんなところにいた!
結構探し回ったよ!』

『あれ……圭介?
そんなに汗だくで、どうしたの?』

『君を探してたって言ったでしょ。
はい、これ。 頼まれてたアンケート』

『あ! そっか、ありがとう!』


圭介とは学校が違うから、
どんな本が読みたいかアンケート用紙に
書いてもらっていたのだ。

なるほど。
ホラー系が混じっていてほしい、と。

ゴーストを倒す戦闘もので、
最後にはお宝が眠っているストーリー。

ラスボスは意外な人物で、
そこにたどり着くまでに番人が……。

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