悠久のシャングリラ


『チャンバラをする物語だ!』

『え?』

『バシバシ敵を叩いて、仲間との絆を
育んでいくんだ! そして、夕焼けの丘の上
できた仲間と熱い拳を……!』

『それ、チャンバラと関係ある?』

『あ、亜紀ちゃん!
亜紀ちゃんも考えてきてくれたの?』

『もちろん。 きみの頼みだったし』

『じゃ、早速聞かせて!』

『おれは、切ない物語がいいな』

『切ない……?
感動するってこと……?』

『うん。
泣ける話が読みたい気分なんだよ』

『なるほど、なるほど』


なら、ファンタジーに切ない系を混ぜて。

ラストが感動する方向にして……。

チャンバラ……は無理にしても、
仲間との絆を深める、は取り入れる。

うん。 なんだか、だんだん見えてきた。

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