悠久のシャングリラ


だからだろうか。

私は隼人の機微に敏感になったし、
隼人も私に異変があればすぐに気がついた。

……でも、それだけ。

つかず離れずの関係は心地よいものだけど、
同時に少し寂しくもあった。

幼なじみだからこその壁がある、
とでも言えばいいのか。


『それで、最後はどうするの?
……って、聞かなくても簡単だったね』









『…うん。 私はーー、
【ハッピーエンド】が好きだから』



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