悠久のシャングリラ
睡蓮が傍にいるだけで、
私はこんなにもーー幸せになれる。
この想いは、
昔の私では知らなかった感情だった。
でも、今なら……。
(もう認めるしか……ないのかもしれません)
このまま何も気づかず、
心地いい関係でいたいと思っていたのに。
私はいつからこんなにも
いい加減になってしまったのだろう。
認めるか、認めないか。
そう考えている時点で、
この気持ちを【認めている】に等しい。
「……はぁ…」
いつまでも心地良さに身を委ねて気付かないふりをしていても、限界というものはある。
それにたどり着いてしまったのだから、
この胸の息苦しさに名前を付けようーー。
(……私は貴女が好き、です。 ーー睡蓮)