悠久のシャングリラ
「あとは、
頭の中で武器を想像するだけだぞ」
目を瞑り、想像を膨らます。
武器……武器……。
桜のような戦斧は無理だから、
できるだけ小さくて……。
戦いやすくて、使いやすくて、
みんなを守れるのがいいかな。
(!)
突如、まぶたの裏で何かが輝く。
次の瞬間には、
手のひらにずっしりとした重みがあった。
手首を動かすと、
カチャリと金属の音が響く。
「……拳銃……」
はっきりと手の中に現れたもの。
それは、戦いやすくてーー。
小さいから、使いやすくてーー。
でもみんなを守れそうな、拳銃だった。