悠久のシャングリラ
「女の子二人は、
前と後ろを男で挟んで進もうか」
睡蓮の提案にみんなが頷く。
前には、睡蓮・鳳仙。
後ろには、桜・藤・鈴蘭。
そして真ん中が、私と桔梗という
配置で前へと進んでいく。
「結構暗い道が続くな。
百合ちゃん、桔梗ちゃん。 大丈夫?」
「あたしは平気よ。
そんなに柔な体はしていないわ」
「私も大丈夫です!」
「そりゃ残念」
「え?」
「よかった」ならまだしも「残念」とは
どういう意味だろうか。