悠久のシャングリラ


「すごくあっさりすぎて、
逆に不気味なんだけど」


鳳仙の言葉に全力で同意したい。

今まで苦労して手に入れていた欠片が、
こうもあっさりだと疑いたくもなる。

その【疑い】が鈴蘭も同じようにあったのか、天井に備え付けらている灯りへとかざした。




ーーーーその刹那。



「っ!」

「きゃあっ! な、なに!?」

「うわっ、まぶし……!」


まるで津波が押し寄せるかのように、
一瞬にして光が弾けたーー……。

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