悠久のシャングリラ
『夏ってサイコー! マジ快適〜!』
『川ってサイコー! マジ快適〜!』
誠斗と咲夢梨は、
早速川に入って遊んでいる。
その異様なまでのテンションの高さに、
瑠璃は大きなため息をついた。
『……馬鹿二人があそこにいるわ。
あたしには無理。 あんなにはしゃげない』
『残念な性格してるよね、キミって』
『う、うるさいわね!
貴方こそ川遊びなんてらしくないから!』
『だろうね。 そんなことわかってるよ。
ボクは読書のために来たようなものだし』
『……それなら、
川じゃなくても良かったのに……』
若干呆れ目になった瑠璃を横目で見て、
隼人はふっと鼻で笑った。
言葉は悪いが【中の下】に同じことをされたら、気持ち悪いだけだろうが。
【上の上】……つまり、イケメンにもなると、なかなかに様になっていた。