悠久のシャングリラ


「我が主の命により」

「【シャングリラ】への扉を開きます」


そう高らかに宣言された直後、
何故かふわりと体が浮いた。


「……へ!?」


浮遊感に襲われ、
空中でジタバタと暴れ回る。


その抵抗も虚しく、
天と地が逆転したかのようにーー。


「きゃあああ!」


眩い中へと吸い込まれていったのだった。




ここからがようやく開演で、
彼らの試練の幕開けとなるーー。


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