悠久のシャングリラ
……わたしは、
【事実】の物語しか書けないからね。
縛られた生き方だろうと、
その姿を変えるわけにはいかない。
もし変えてしまったら、
わたしはわたしではなくなってしまう。
……おっと、道が逸れたね。
まあ、兎にも角にも、
これで物語は終演を迎えたのだ。
「……果たしてきみたちが、
辿りついた先の物語は……」
傷だらけの希望かーー。
優しく包み込まれた絶望かーー。
「ふふっ」
これだから、
物語を綴るのはやめられない。 Fin