悠久のシャングリラ

「……さぁ、始めようか」


もし、人生が一冊の本だったら。


「掟破りのこの館で」


必ずその物語には終わりが訪れる。


「記憶がない者同士で」


ハッピーエンドを迎えるも良し。


「繰り広げられる、……絆の物語」


敢えてのバッドエンドも悪くない。


「ステンドグラスの淡い光に」


型にはめられたシナリオを破り、


「……果たして何を見つけるのか」


彼らはどんな結末を選ぶのか。


「何を掴み取るのか」


真実を知り、何を思うのか。


「ふふっ」



今から楽しみで仕方ないーー……。

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