悠久のシャングリラ
(あれ……?)
どこかで見覚えのある形。
つい最近、
いや、もっと前に見たような……。
「あっ!」
急に大声を上げたので、
みんなが驚いて私を振り向いた。
そのことに恥ずかしくなりながらも、
自分の服のポケットをまさぐりーー。
「え、それ!」
「ステンドグラス!」
手のひらサイズの欠片を、
睡蓮が出したステンドグラスの横に並べた。
すると。
「うおっ!」
「な、なんだ!?」
突然の発光。
まるで爆発したように光が広がり、
あまりの眩しさに目を開けていられなかった。
「ま、眩しい……!」
「っ」
だんだん光が弱まって、次に目を開けると。
「ステンドグラスが、一つになって……」
鳳仙の声にハッとして、欠片を見る。
確かに、さっきよりも大きなって、
一つに固まっていた。
けれど、それでもまだ欠片だということは、
誰かが言わなくても一目瞭然だった。
「す、すごいな……。
もうなんでもありな感じがしてきたぞ」
「本当にね」
ステンドグラスを近づけただけでくっつく。
そんなの、普通だったらありえない。