悠久のシャングリラ
初めて入った部屋は、
そこまで広いところではなかった。
ドアを開けて、
少し行った先に一人用のベッドがあり。
左側には、
横に長いなんでも置けそうな机。
ベッドの下には、
丸い絨毯が敷かれており。
右端には、
クローゼットがある。
それで部屋の中が、パンパンだった。
窓際に近づき外を眺める。
「……暗い……闇、ですね」
一寸先まで闇。
なにも移さないそれは、
永遠と遥か遠くまで続いていた。
何故か、ぶるりと寒気が走る。
窓をカーテンで覆い隠し、
ベッドへと体を投げる。
思っていたより疲れていたのか、
すぐに睡魔に襲われ眠りについたーー。