悠久のシャングリラ


そしてまた、景色が歪む。

だんだん彼らが遠くなっていき……。


「…………」


気づいた時は、ベッドの上だった。


「今のは……」


夢、だったのだろうか。

それにしてはリアルで、
頭にハッキリと残っている。

不思議に思いながら体を起こすと、
部屋の外から賑やかな声が聞こえてきた。

私はその声に誘われるように、
ベッドから降り、部屋を出た。

< 56 / 306 >

この作品をシェア

pagetop