悠久のシャングリラ
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帰ろうとしていた時、
ある一つの扉が目に入った。
他の扉とは、少し作りが違う気がして
なんだか気になってしまう。
「……気に、なる……?」
「わっ! び、びっくりしました……」
「ご、ごめん……。
驚かす……つもりは………」
「い、いえ、大丈夫です!
それより、この部屋なんでしょう?」
「ここは……多分、図書室。
本が……いっぱい、積み重なってた……」
「本が? あ、もしかして、
睡蓮が持っているその分厚い本は……」
「うん。 ……ここで、見つけた……」
本がいっぱい積み重なっている、
図書室のような部屋。
聞いているだけで、
ますます興味を惹かれてしまう。
私はそのまま、ドアノブに手をかけーー。