悠久のシャングリラ
第三章 繋げていく絆
「…………」
ベッドの柔らかい感触を感じながら、
白い天井を眺める。
(あれも、私の昔の記憶……
だったんでしょうか……?)
みんながどんな夢を見たのか早く知りたくて、私は早速下に降りてみることにした。
「あ、おはよう! 百合」
「おはようござーーっ!?」
朝一番に見たその光景に、
私は声にならない声を上げた。
「な、な、な」
「え? ど、どうしたの?」
頬の熱が上がる私とは反対に、
桔梗は意味がわからないと言いたげに、
小さく首を傾げた。
「オマエらのその状況が、
ヤベェんじゃねぇの?」
すぐ後ろから、鈴蘭の声。
見上げると、彼も私を見つめていた。