気付いてよ~縮まらない私と彼のキョリ~
席替えで、後ろにあかね、右斜め後ろにとあがやってきた。
あかねの隣がとあなのだ。

今日(2/8)、あかねからあることを聞いた...

「山島な、付き合っていて。ライン電話で他校の女友達に告白されてて、付き合ってるって」

「(笑)(笑)そうなんや」
笑って誤魔化したけど、本当は泣きそうだった。

「諦めた?」

そんなの、、分かりきったことでしょ。。
少し前から諦めてるよ。
「好き」なんて気持ちが届かないなら、諦めるしかないんだよ。

帰り道...
いつもの暗い河原を歩き、とあを思っていた。
「そっかー、付き合うんだ」
独り言を呟きながら、家に向かう。

「あーあ、おめでとうとか、いった方が良かったんかな。
そうしたほうが、諦めてるって分かったんかな。」

階段を降りようとしたけど、ふと空を見上げた。
月が満月になりそうだった。
願いが叶うなら、今の彼女と上手くいくこととか、私の想い。叶えたい。

いや...伝えたい。

階段を降り、一滴涙を溢した。

「三度目の失恋かな(笑)」




私の、恋はここで幕を閉じてしまう...



「大好きでした。」
< 16 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop