明け方のマリア
翌日、いつもの忙しい朝が始まった。
電子音でありながらも、けたたましく鳴った目覚まし時計に、ベッドの上のアユミは「くの字」になって飛び起きた。
「痛っ」
それはベッドから足を下ろし、体重を掛けた瞬間だった。カリッという音がした。
足の裏、栄養ドリンクのアンプルを折ったような、そんな感覚だ。
とにかく、右足で何かを踏み潰したのは間違いなかった。
ゆっくりと足の裏を床から上げると、パラパラと破片が落ち、そこには粉々に砕けた青いガラス細工があった。
もはや殆んど原型を留めてはいない。僅かに残った鳥の頭を除き、ただの鋭利なガラス片だった。
カーテンの隙間から差し込んだ太陽の光で、それらがきらきらと輝いている。
足の裏を見ると、破片のいくつかが皮膚を突き破って、めり込んでいた。そこからじんわりと血が滲み出すと小さく溜り、ぽたんと床に滴った。
電子音でありながらも、けたたましく鳴った目覚まし時計に、ベッドの上のアユミは「くの字」になって飛び起きた。
「痛っ」
それはベッドから足を下ろし、体重を掛けた瞬間だった。カリッという音がした。
足の裏、栄養ドリンクのアンプルを折ったような、そんな感覚だ。
とにかく、右足で何かを踏み潰したのは間違いなかった。
ゆっくりと足の裏を床から上げると、パラパラと破片が落ち、そこには粉々に砕けた青いガラス細工があった。
もはや殆んど原型を留めてはいない。僅かに残った鳥の頭を除き、ただの鋭利なガラス片だった。
カーテンの隙間から差し込んだ太陽の光で、それらがきらきらと輝いている。
足の裏を見ると、破片のいくつかが皮膚を突き破って、めり込んでいた。そこからじんわりと血が滲み出すと小さく溜り、ぽたんと床に滴った。