明け方のマリア
 私は真実を書こう……、そう思った。

 全てを明らかにし、真実を伝える。

 それは、マリアが望んだことだからではない。

 今の私と、これからの私が望む結果なのだからだ。

 歩美は一人の人間として、新たな一歩を踏み出した。


 私の青い鳥は、もういない。

 そして、マリアの微笑みも消えた。

 しかし、歩美の心の中には、既に何ものにも替え難い、真実の瞳が宿っていたのだ。



─了─




< 41 / 41 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:1

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

千秋の門
ペンコ/著

総文字数/1,817

絵本・童話1ページ

表紙を見る
えろ鉛筆
ペンコ/著

総文字数/1,000

ホラー・オカルト1ページ

表紙を見る
BORDER【ネタ】
ペンコ/著

総文字数/328

実用・エッセイ(その他)12ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop