【完】好きだという言葉の果てに
第9章「二人だけの時が、止まったかのように」 side:佳人
結局、あの後は買い物らしい買い物も出来ず。
俺達は、駅ビルの中を少しだけブラブラとしてから、もう一軒だけ…古いというかアンティーク調の品物が所狭しと置いてあるショップに立ち寄った。
そこで、彼女が最初に手に取った手にしたのは、小さなガラス細工の施されたオルゴールだった。