【完】好きだという言葉の果てに
カァーっと彼女が赤くなっていくのが、触れた所から伝わってくる。
あぁ。
今、きっと物凄い可愛い顔してるんだろうなぁ…。
そう思うけど、敢えて見ないフリ。
でも、何か言いた気に、もじもじしている彼女が愛しくて堪らない。
「…なんか、俺達いっつもちゃんとしたデートしてないですよね。すみません、そういうの本当に疎くて…つまらなく、ないですか?」
「ううん。…その…佳人くんと逢えるなら、私は、…それで、いいよ?」
「…それは、よかった。でも、本当はイルミネーション観に行きたいんんですけど。…やめときましょうか?」
「えっ?!や、やだ!それとこれとは話が別!」
「ははっ。あやめさん、ウソですよ。ただ、まだ時間的にいいかなって思っただけです。ね?いいでしょう?」