【完】好きだという言葉の果てに

人ごみでごった返す、この街の中で、二人の空間だけが別のものだったらいいのに。



雑踏をかき消して、たった二人で。




そうして、寄り添うように歩いて向かった先は、俺の知ってる中でも上位に来る程有名なイルミネーションが施された並木道。


去年までは、青のライトが煌びやかでキレイだったけど、今年は赤で統一されて柔らかな色合いのライトがとても幻想的で思わず息を飲んだ。

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