【完】好きだという言葉の果てに

「だめ、じゃないです。俺も、そういって貰えて嬉しいです。…じゃあ、…大好きなあやめさんに、これを…」



俺は、渡すタイミングをどうしようか考えていた、プレゼントをカバンの中から取り出して彼女の前に差し出す。



「…なぁに?」


「クリスマスプレゼント、です。良かったら受け取って下さい」


「…これ、私に?」


「はい。って言っても、俺こういうの初めてなんで、何が良いのか分からなくて…ありきたりな物になっちゃいましたけど…」


「開けてもいい?」


「はい」

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