【完】好きだという言葉の果てに
第3章「守りたい存在」 Side:佳人
俺の好きな人には、好きな人がいる。
でも、けして…。
しあわせそうには見えない。
それは多分、俺にしか分からないこと。
いつも一人泣きそうな瞳をしている所を見てきたから。
だから、俺はいつだって彼女の笑顔を守り続けたいと思ったんだ。
…。
たとえ、この想いが叶うことがなくても。