【完】好きだという言葉の果てに
AM1:03
あのまま、ぜぇぜぇと呼吸もままならないほどに走って帰宅した俺に、家族は驚いていたけれど…そんなのはどうでも良かった。
とにかく、彼女への気持ちを一旦落ち着かせたくて、熱いシャワーを浴びた。
だけどそれでも、全然だめで…食事も摂らずに篭った自室。
ゴロゴロとしていても、これじゃいけないとPCで図案を構築してみても上の空。
結局、何をしてみても彼女の事しか考えられなくて…ふと手にしたスマホ。
無意識に画面に映す、彼女の名前。
それを何度か指をなぞって、俺は意を決して彼女の番号をそっとタップした。