【完】好きだという言葉の果てに

「…っ。すみません。ね、寝てましたよね?どうしても、声が聴きたくなっちゃって…」


『ううん。寝てないよ?』


「うそだ…」


『?なんでそう思うの?』


俺のいけない妄想を疑う事も無く、彼女はそう聞いてくる。


「だって…声が掠れてて、凄いセクシーだなって…」


『…もう、だったら、電話切るよ?』


怒った風な彼女の声に焦ってしまう。
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