【完】好きだという言葉の果てに

『佳人くん…?』

「はい…」

『……ごめん。私も、我がまま言ってもいい?』

「はい」


何を言われるのかと、ベッドの上で背筋を正した。


スマホの向こうでは、彼女が深呼吸しているのが微かに聞こえてくる。

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