【完】好きだという言葉の果てに


彼女を好きになる前、俺は人生初の恋人にバカみたいに浮かれていた。

まさか、その子が二股を掛けていて、実は俺の方が「本命」じゃなかったなんて、思いもせずに。


だから、フラれた時、もう全てが真っ黒にしまってしまってた。


こんな残酷な事が、この世の中で起こるのかと、いもしないカミサマを呪いながら、ドス黒い思いを背負ったままで、何時間も雨に打たれてた。

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