【完】好きだという言葉の果てに

デートの約束をした日。



いつものように家の近くまで送ってくれた彼が、急に顔を赤くしてソワソワし出した。



「…佳人くん?どうかした?」



そう尋ねると、彼は何度か口をパクパクさせた後、観念したように深呼吸をして私の方を向き、こう聞いて来た。

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