世界でいちばんキミが好き。



うーん……とかんがえると、なにかを思いついたのか、口をひらく。


「ファーストキスの味、タコさんウインナーがよかったから?」

「……」


もう、だれかたすけてください。


このひと、全然予想をうらぎらなくてむしろすがすがしいわ。


たしかに、心のどこかでそうくるとは思ってたよ。


思ってたけども、


「んなわけねぇだろ。むしろ、タコさんでおちこんでたところだわ。

俺は、ニコが好きなの。幼なじみとしての好きとかじゃなくて、恋愛感情でニコのことが好き。


好きだから、キスした」


わかりやすく。


ゆっくりと。


目の前のニコの顔が、かわっていくのがわかる。


口をパクパクさせて、顔が赤くなる。


俺は、そんなニコをだきしめる。


「てっ、天ちゃんっ!はずかしいよ……!」


意識しているのか、いままでと反応がちがう。


「ニコ、好き」


そんなニコにはおかまいなしに、はなしをつづける。


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