飼い主はイジワル先生⁉︎
先輩方の卒業式は長かったのに、自分たちの

卒業式はあっという間に終わり、1年過ごし

た教室もいつのまにか私1人になっていた。

目を開けると、夕日が窓から差し込んでいた



「寝ちゃった…。」

スマホの電源を入れて、時間を見ると。

「5時!?」

完全下校時間過ぎてる!

「誰かいるのか?」

え?この声。もしかして。

「先生?」

「みい、こんな時間に何してるの?」

あ、あの時と同じだ。

「事情があって帰れないんです。」

「事情ってなんだ?」

もう、あの時みたいな悲しい事情じゃないよ

。だから、笑顔で伝えたい。

「大好きな人のお迎えが遅くて…。」

そう伝えると、先生は少し顔を赤く染めてか

ら私を優しく抱きしめた。
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