飼い主はイジワル先生⁉︎
でも、めぐの家がダメならどこにも行くあてが

ない。先生が許可してくれてるから、もう甘え

るしかないよね。ごめんね、お父さん。男の人

と2人で暮らすような娘やだよね。でも、私、

お父さんの分まで生きる。生きたい。

「先生。ご飯作ったり、洗濯したり手伝うので

しばらくの間、先生の家にお世話になってもい

いですか?」

私は深く頭を下げた。

「よし、決まったな。放課後少し残っててもら

っていい?」

「はい!ありがとうございます!」

「保健室で大声出さないでください。」

後ろから、聞いたことのない女の人の声が聞こ

えてきた。

「香李!」

先生が香李と呼んだ人は少し見覚えのある人だ

った。



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