飼い主はイジワル先生⁉︎
カーテンを閉めて下着になると、私の背中につ

いた傷が見えて、早坂先生が涙を流して私を抱

きしめた。

「痛かったね…。辛かったね…。」

そう言って、私の髪を撫でて、背中をさすって

くれた。まるで、お母さんみたいに。先生の言

葉、先生の行動に私の涙も止まらなかった。

「みいちゃん、川井さんと高木先生呼んでいい

?」

「え?」

「みいちゃんの家の事知ってるたった2人の大

切な人でしょ?私は、2人にみいちゃんが負っ

た傷を知ってほしい。」

大切な人…。そうだよね。大切な2人だから、

知ってほしい。

「2人を呼んでください。」
< 20 / 144 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop