飼い主はイジワル先生⁉︎
私は、背中にまわっている智くんの腕をほど

いて、伝えた。

「なんで?相手は先生だよ?叶うわけない!」

「だって…。」

初めて、智くんを怖いと思った。普通に考えた

ら、かなわない恋だけど。

でもね、それでも、私は先生を好きな気持ちを

抑えられない。たぶん、先生も一緒なの。

「智くん…。」

私と先生の関係を話せない今、智くんの名前を

呼ぶことしかできなかった。

「だって、オレの彼女だから。」

ドアが勢いよく開いて、ヒーローは困った人を

助けてくれた。

「…!高木先生。」

いきなりの先生登場で、さすがの智くんも驚い

ていた。
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