飼い主はイジワル先生⁉︎
「どうしてもしなきゃダメ?」

「だーめ。」

いつもはクールでカッコいいのに、今、目の

前にある笑顔は幼い子どもみたいに可愛くて

愛おしくて、私はどうしようもなく先生が好

きなんだって改めてわかった。

「…わかったよ!目、閉じて?」

先生がゆっくり目を閉じると、私は先生の唇

にそれをゆっくり近づけて、チュッと短く重

ねた。

「それだけ?」

「え?」

それだけとは何よ!!どれだけ勇気を振り絞

ったと思ってるの!!

「昨日あんなことしたのに?」

昨日の夜のこと。思い出すだけで、顔に火が

ついたかと思うほど熱くなった。

「ばか!先生のばか!!」
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