飼い主はイジワル先生⁉︎
恥ずかしくて、真っ赤に染まった顔を見られ

たくなくて、思わず先生の胸に顔を埋めた。

とくん、とくん。これは、私の音?

違う。先生の音だ。速い。先生の音、私と同

じくらいに…速い。

「先生もドキドキするの?」

「なんで?」

「先生の心臓、すっごく速いよ。」

先生の腕が私の背中に回って、呆れたように

先生が話す。

「当たり前だろ。好きなやつにキスされてド

キドキしないわけないだろ。」

「そーなんだ。嬉しいな。」

私はつい、心の声を漏らしてしまった。

「どして?」

「ドキドキしてるの私だけだと思ってたから

。先生もドキドキしてくれてるんだなぁって

。」

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