おかしなお菓子
私はイスから勢いよく立ち上がり、ドアへと向かおうとした。


その瞬間だった。


「うぅっ、……ッハァ…ハァ…なに…これッ…」


突然目の前が歪み、私はその場へ崩れ落ちた。


息が苦しい。


「ハァッ…ハァッ…だれ…か、たす…け…」


勿論、助けを呼んだって無駄なことは分かっている。


でも…ちょっとの可能性にかけてみたかった。
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