無限の愛☆永遠の想い☆
「ごめんなさい…。」


「俺は何人もの人間が背中を向けて去って行くのを見た
一度も振り返る事なく去って行くんだ…。
俺は...お前に背中を向けられると不安になる。」


話しながらも前を見据えたまま
ハンドルを握っている斗侑真。


私を見てくれない…。


車は斗侑真のマンションへと入って行く。


いつものように助手席のドアを開けてくれる。


斗侑真は黙ったまま私の手を握って部屋に向かった。


見上げて横顔を見ると何か考えているような表情で
横に私が居る事も忘れているかのように一度も私の方
を見ようとしない。


繋がれた手にもいつもの温もりを感じない。


そんな斗侑真に私は耐え切れなくて涙が溢れてしまう。


斗侑真に気付かれないように下を向いた。
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