無限の愛☆永遠の想い☆
「ごめん…お母さんが家に来てる
みたいなの…帰るね。本当ごめんね…。」


「楓…何かあった?顔色悪いよ…。」


「観月.大丈夫か?」


絢と三井さんが言うように私の顔
は青ざめているだろう…。


「大丈夫…じゃあね.絢…三井さんご馳走さまでした。」


「おぉ…気を付けて帰れよ。」


2人を残して足早に店を出る。


入口に向かう途中にも斗侑真が
私の名前を呼びながら近寄って
来るのがわかる。


「楓.待てよ!!」


嫌だ…来ないで…。


「彼女はもう帰るんでしょ…。放っておけばいいじゃない!!」


女の人の冷たい言葉…。


もう嫌だ…。


もう何もかも忘れたい。


走って表通りに出て急いでタクシーに乗ろうとした時後ろから走って来る足音…。


振り返ると懐かしい香りに包まれる…。


私の大好きな斗侑真の香り…。


「待てって!!話しがある!!」


「離して!!もう嫌だ…大嫌い!!」


私は斗侑真の胸を押してタクシーに乗り込んだ。


「楓!!」


斗侑真の私を呼ぶ声が遠ざかっていく…。
< 214 / 352 >

この作品をシェア

pagetop