無限の愛☆永遠の想い☆
「楓!!切るなよ!!今日迎えに行くから!!会ってくれないか!?」


今日…!?


無理だよ…こんな顔で斗侑真に
会えないよ。見たらきっとまた
心配を掛けてしまう。


「…ごめんなさい。本当に大丈夫ですから…。失礼します。」


電話を切った後…空回りばかり
している自分が情けなくなった。


ずっと会いたいと思っていたのに…。


本当は会いたくて仕方ないのに…。


流れる涙が頬を伝って鋭い痛みを感じる…。


手の平にも振動を感じた。


携帯を開いて画面を見る。


着信…緒方 斗侑真


斗侑真だ…。


手の平の振動が長く続いた。


じっと鳴り止むのを待つ。


何度出たいと思ったかわからない。


ピタリと携帯の振動が止まった。


三浦主任の素直になって…の言葉を思い出す…。


また素直になれなかった。


本当は斗侑真の胸に甘えてしまいたかった。


ごめんね…。


こんな顔じゃ会えないよ。


斗侑真.ごめんね。
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