無限の愛☆永遠の想い☆
病院に着くと楓が顔を歪めてベットに横たわっていた。


「楓!!」


「斗侑真…。」


そう言ったきり.より一層顔を歪める。


「病院に着いて陣痛の間隔が10分になってね。
案外.安産かもしれないわよ。(笑)」


楓のお義母さんが言った。


「お義母さん…こんなに痛がってるのに楓は大丈夫なんですか!?」


「斗侑真君.心配しなくても大丈夫よ。(笑)
女にとって出産の痛みは幸せの痛みなのよ。」


陣痛が治まったのか楓が俺を呼んだ。


「斗侑真…側に来て…。」


「楓…大丈夫か?
側に居るからな…。頑張れ…。」


「うん…。頑張る。」


それから俺はずっと楓の腰を摩ってやっていた。


徐々に短くなる陣痛の間隔に楓の口数は少なくなり必死に痛みに堪えている。


先生が来て内診をした後楓はすぐに分娩室に入る準備をする。


「そろそろですね。
緒方さん分娩室に入りますよ。赤ちゃんも頑張っているわ。お母さんも頑張りましょうね。」


「楓…頑張れ…。」


楓がこんなに苦しんでいるのに何もしてやれない自分が悔しかった。


楓が分娩室に運ばれて行く。


「斗侑真…楽しみ待っててね。」


楓の言葉に俺は何度も頷いた。
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