無限の愛☆永遠の想い☆
楓が分娩室に入ってからも俺は分娩室の前の廊下を行ったり来たり落ち着かないでいた。


颯太の言葉にも落ち着く事が出来ない。


廊下を走って来る足音に視線を向けると恭一が汗だくになってこっちに向かっている姿が見える。


「恭一!!」


「斗侑真!!産まれたのか!?」


「今.分娩室に入ってる。」


「そうか。…いよいよだな…。俺達がここに居ても何の役に立たねぇのは分かってんだけどさ…。(笑)
颯太と話してたんだ…子供が産まれる瞬間はお前の側に居て一緒に喜びたいなって…。俺と颯太にはまだまだ先の話しだから。(笑)」


「俺達は子供の前に嫁さん探さなきゃな。(笑)」


恭一と颯太は照れ臭そうに笑っていた。


「ありがとう…。俺はお前達が居たから楓と出会えて今ここに居るんだ。本当にありがとうな。」


オギャーオギャー!!


「……!!」


廊下に響き渡る元気な産声…。


「…産まれた…。」


「斗侑真君!!…元気に泣いてるわ!!おめでとう!!」


楓のお義母さんが俺の手を握りながら言った。


「はい…。元気に泣いてます。良かった…本当に良かった。」


俺の目からは自然と涙が溢れて止まらなかった。
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