こいぞら。
こくはく。
朝。
「...ん~...」
あまり良くは眠れなかったけれど、自分の中で一つの答えを導き出した。
誰から何を言われようと、自分の気持ちを正直に伝えよう、と。
どうせ、残されたのはあと1日だけなのだ。
それならば、その1日で精一杯想いを伝えたい。
...断られた時のことは、その時考えればいい。
「おはよう!」
私はいつもより元気な声を出そうと、笑顔で拓海に手を振った。
「おう」
と、拓海は _____ 翔ちゃんとはまた違う顔で _____ 笑って手を振り返してくれた。
拓海、やっぱりあんた翔ちゃんじゃないね。
と言うと、拓海は
翔みたいにカッコよくなくて悪かったなあ!
って膨れていたけれど。