私が貴方を好きになればなるほど貴方は私を嫌いになる
馬鹿な頭で考えるのは到底無理な出来事だ。
それに
もう一つルイ君に会えない理由は
気まずさじゃなくて
あんな理由のわからないキスだったのに
嬉しかったから、、
どこかに嬉しいと思ってしまった自分が居たから。
だから恥ずかしくなった。
相手が自分を好きじゃなくても
キスされることに嬉しいと思ってしまった自分が
恥ずかしくなった。
『はぁ、、、』
帰り道。
おもーーい足取りで歩く私は
この数分で何回ため息をついたか分からない。
『オジョウサン、、?』
ため息つきすぎて一生分の幸せ逃げてくんじゃないかな?
なんて思うくらいため息が続く
『オジョウ~サン!』
『へっ?わ、私ですか?』
ポンっと肩に置かれる手に
ビクッと反応してしまう私
さっきからの声は私にむけてのものだったのか、、
どんだけ周り見てなかったんだろう。