私が貴方を好きになればなるほど貴方は私を嫌いになる





しまった、、。





『山川、、、』



少し驚いた顔のルイ君。



そりゃそうだ、、



ルイ君の家の前にお母さん、お父さん


それに私が居たんだもん。



一歩、後ずさりをする私。




『あら、もしかして知ってる子なの?』



ルイ君のお母さんは私達を交互に見ると
そうルイ君に問いかける。


『あ、もしかして、この前の待たせてる子って、、』



"この前の"


その一言に一気にあの出来事が
頭の中でフラッシュバックする。



ルイ君の引き込まれそうな目


匂い


触れた唇



全て思い出してしまう



一気に恥ずかしくなった私は
その場に居るのが苦しくなる。



『っ、、さ、さよならです』



意味のわからない挨拶をして
頭を下げ私はダッシュでその場を離れた。




変に思われても良かった



とにかく



ルイ君から逃げたかった。





ドキドキうるさい胸を落ち着かせようと
するけどどうも上手く行かない。



走ってるから、、だからドキドキするんだ
そう言い聞かせる。






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