私が貴方を好きになればなるほど貴方は私を嫌いになる


後ろからかけられたその言葉に
歩く私の足が止まる。



聞き覚えのあるその声に
ゆっくり振り返る。



『ル、ル、ルイ君?』



『そうだけど?』



私の目の前に一人でいるはずのないルイ君の姿。


なぜ?どーして?


そんなことの前に私、ルイ君と会話してる。



あぁ、緊張で倒れそう、、。



いや、もったいないこんなチャンス二度とない
かもしれない。



『ルイ君どうしてここに?』


『どうしてって、ここが家だから』


そう指差す家は猫が居た塀の家。


そ、そうだったんだ。


それから少しの間沈黙が続く。


あぁ、どうしよう。


あれだけ願ってた二人きりなのに
会話がない。

なにを話せばいいんだろう。


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