私が貴方を好きになればなるほど貴方は私を嫌いになる


背中にファンの子達の痛い視線を受けながら
私はルイ君と歩き出す。


嬉しい、、と優越感に浸ってしまったのは
仕方ないよね、、?



『はぁー、、緊張しちゃう、、』


『緊張?』


ポロッとでた私の言葉をすぐ横にいて歩く
ルイ君はもちろん拾う。


『あ、、だって、ルイ君のお家行くんだもん、それにお母さんに変な子なんて思われないかなーとか、、』


『変な子なのは仕方ないから諦めたら?』



『うぅ、、ルイ君ひどい』



『ふっ、、』



微かに笑うルイ君は顔を見せないよう
私がいる方とは反対の方へと顔を背ける。



笑ってるその顔、、見たいのになぁ。



『着いたよ』


ルイ君のお家の前で立ち止まる

ふーっと深呼吸する私をよそに
さっさとお家に入ってしまうルイ君。


『入らないの?』


『は、入ります‼︎』


玄関を開けてそう聞くルイ君に
そう返して急いで中に入る。


< 150 / 183 >

この作品をシェア

pagetop