私が貴方を好きになればなるほど貴方は私を嫌いになる
『顔上げて』
頭上から聞こえる声に
体が反応する。
それでも上げない私。
ビクッー
へっー、、?
左手に少し冷たい感触が伝わる。
それと同時に右頬にも何かが触れる感触。
『、、ごめん』
その声にばっと顔を上げる私。
私を見つめるルイ君とばっちりと目が合う。
右頬にはルイ君の手が触れていて
左手はルイ君の手と繋がれていた。
苦しかった胸が今度はドキドキに変わる。
心臓も頭も追いつかない。
怒ってたんじゃなかったの?
また頭の上にははてなマークが飛ぶ
『、、泣くな』
『ルイ、、くん、、?』
『、、違う、、怒ってたけど、、そうじゃなくて』
悩むルイ君は
んー、、と俯いたまま。
繋がれた手にギュっと力が入る。
顔を上げたルイ君は
『山川が、、有り得ませんなんて言うから、、』
『、、、え?』
『付き合ってないけど、、有り得ませんとか言うから、、』