私が貴方を好きになればなるほど貴方は私を嫌いになる




微かに赤い耳が目に入る。



ルイ君の言葉に頭が追いつかず、


処理するのにすごく時間がかかる。



右頬に触れているルイ君の手は
私の涙を拭うと、そっと離れる。


『、、言いたくなかったんだよ。こんなことでなんで不機嫌になるんだって、、』


『、、えぇ、、と』


『分からないとか言った俺が悪いけど、、有り得ないとか言うなよ』


『はぃ、、』



素直に頷くのが精一杯。


目の前のルイ君がルイ君じゃないみたいで
こんなの、、こんなの、、


期待する、、。





『はぁぁ、、お前なんなの。どーしたいの俺を』



項垂れるように私の左肩におでこをのせる。



ドキッと反応する胸。


心臓の音がドクドク五月蝿い。


聞こえたら恥ずかしい、、




『、、ルイ君、、?』



『もーちょっと待って、、』



『、、へ?』



顔を上げたルイ君は
まっすぐ私を見つめる。



『きちんと気持ち考えるから、、』



『、、、』



『だから待って欲しい』



『、、ぅ、うぅ〜、、』



また目から流れる涙に
ルイ君は笑い出す。



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