私が貴方を好きになればなるほど貴方は私を嫌いになる
ルイ君は本当に家まで送ってくれて
名残惜しい繋がれた手は離れる。
しばらく沈黙の後
『じゃあな』
とルイ君が私の頭の上に手を置いた。
ポンと触れた部分が熱を持つように
あったかくなる。
ルイ君が優しすぎて心臓がずっと五月蝿い。
『ま、またね』
そう言うとニコっと笑ったルイ君は
来た道を戻って行った。
その背中をしばらく眺めていた私は
ルイ君の言葉を思い出し
にやけてしまう。
気持ち、、
ちゃんと考えてくれるよね、、
言ってたもんね。
期待と嬉しさで胸がいっぱいで
この日はご飯があまり入っていかなかった。